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日別アーカイブ: 2025年7月15日

日賀井造園土木のよもやま話~多様化~

皆さんこんにちは!

株式会社日賀井造園土木、更新担当の中西です。

 

~多様化~

 

かつて「造園業」といえば、公園の整備や庭園の設計・施工といった限られた分野に従事する業種というイメージが強くありました。しかし現代において、造園業はその枠を超え、都市計画、福祉、観光、環境保全、さらには地域活性化といった多分野と融合しながら、多様な展開を見せています。本記事では、造園業の多様化が進む背景と具体例、そして今後の可能性について掘り下げていきます。

なぜ造園業に多様化が求められているのか

  • 都市化の進行:人口集中と緑地不足が進む中、都市空間における「緑の再構築」が求められており、造園業は単なる美観の提供者から、環境調和の担い手へと役割を変えています。

  • 持続可能性の重視:気候変動への対応、CO₂削減、地域生態系の保全など、SDGs(持続可能な開発目標)との連携が不可欠となり、造園業にも高い環境意識が求められるようになっています。

  • 高齢化社会とウェルビーイングの追求:癒しやリハビリの場としての緑地整備、バリアフリー設計など、福祉と結びついた造園需要が増加しています。

多様化の具体的な動き

  1. 都市農業・グリーンインフラとの融合
     ビル屋上での菜園整備や、雨水を利用したビオトープの造成など、都市空間の有効活用とエコの実現が進められています。

  2. 観光・文化資源としての庭園整備
     歴史的景観の再生、伝統庭園の保存、インバウンド需要への対応など、地域文化と観光の融合によって造園の新たな価値が生まれています。

  3. 教育・子どもの遊び場づくりへの参入
     自然教育の場としての里山整備や、保育園・学校の園庭緑化など、子どもとの接点も広がっています。

  4. 福祉・医療との連携
     病院のヒーリングガーデンや、認知症ケアに配慮した庭園設計など、心身の健康に資する空間づくりも注目されています。

課題と可能性

  • 課題:人材不足、若年層の関心の薄さ、多能化による技術の習得難、予算制約などが多様化の妨げとなることがあります。

  • 可能性:ICT・ドローンの導入による効率化や、異業種とのコラボレーションによる新サービスの創出など、広がり続ける未来が期待されます。

造園業の多様化は、単なる事業の拡張ではなく、社会の多様な課題を解決する「未来志向の産業」への進化を意味します。自然との共生、地域との対話、そして人々の暮らしの質を高める造園業の可能性は、今後さらに広がっていくでしょう。

 

 

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